2021年 10月 21日
モスクワ、地下鉄 2019年11月末~12月初め。ロシアはモスクワとサンクト・ペテルブルクに海外作家賞のリサーチに出かけてから、もうすぐ2年が経とうとしている。 その間、たくさんのことが起った。2020年1月の中国・武漢での新型コロナウィルス感染爆発と都市封鎖。そこから世界各地にコロナ感染症は広がって、日本でも2月28日から学校の一斉休校と、それに続く緊急事態宣言。2月13日に東川賞審査会は行われるものの、8月に予定していた第36回東川町国際写真フェスティバルは延期。夏のフェス後に予定していた、ギャラリーリニューアルと収蔵庫増設を前倒しにし、ようやく今年(2021年)の3月に行事を縮小して、ギャラリーのリニューアルオープン記念も兼ねて受賞作家展を開催することとなった。だが、海外作家賞のグレゴリ・マイオフィスさんはコロナの影響で来日かなわず、飛彈野数右衛門賞の鬼海弘雄さんは受賞の報に喜ばれながらも、昨年10月に鬼籍に入られてしまった。 3月の東川は、毎年夏のフェスティバル期間中には想像もつかないような、道路脇に背丈を越える残雪が山積みされるなか、恒例のフォトふれたちもいないひっそりとした時間が過ぎていった。そして、2009年度から12年間務めた私の東川賞受賞作家展ディレクターの任も、この3月で終えた。東川賞に関わりはじめた当初は、フェスティバルのHPやちらしもなく、当時フォトふれたちの指導と展示を担当してくれていた高橋朗さん、石毛大介さんたちと一緒に考えながら作りあげてきたのが懐かしい。 町おこしの「手段」としてだけではない、北海道という土地から、「写真」について発信し、考える場ができればと、このブログを手始めに、後々は写真批評や写真家の方に原稿なども依頼しながら何かプラットフォームのようなものを、とも考えたが、いろいろな温度差もあって、実ることはなかった。国内作家賞については、国内ノミネーターから150~200名程度の名前が挙がってくるが、海外作家賞は数名が挙がる程度で、ほとんどがリサーチャーによる推薦に拠っている。まずはそれぞれの対象国の信頼できる写真関係者を見つけることが最大のミッションとなるが、そうしたプロセスも含め、海外作家賞作家の選ばれ方を少しでもオープンにしておくために、このブログではそこを重点的に書いてきた。 今回はいろいろと時間も経ち、もうそのままにとも思っていたのだが、リサーチの際に時間を割いて作品を見せてくれた写真家の方々や、キュレーターの方々に申し訳なく、せめてリストや覚書程度のものだけでも挙げておきたい。 #
by curatory
| 2021-10-21 01:09
| 東川賞海外作家賞
|
アバウト
blog
by aki kusumoto カレンダー
カテゴリ
記事ランキング
最新の記事
以前の記事
2021年 10月 2019年 07月 2018年 07月 2018年 04月 2017年 06月 2016年 11月 2016年 06月 2015年 05月 2014年 12月 2014年 09月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 05月 2013年 02月 2012年 11月 2012年 10月 Link
|
ファン申請 |
||